未来の日本史博士の時典

日本史オタクが歴史を語る。アニメ、スター・ウォーズなんかも好きなんで時々綴ります

上皇って存在して大丈夫なの?薬子の変から考察

どうも未来の日本史博士です。

今回は前回の薬子の変の解説からちょっと脱線して、上皇の存在について考えてみようと思います。

 

薬子の変の原因

なぜ薬子の変が起こってしまったのか?それは平城上皇嵯峨天皇が二重政治を敷いたからなんです。二所朝廷という言い方をする人もいますが、実際嵯峨の施政下で平城が大権を発動したからです。そりゃ国民もどちらに従ったらいいのか迷いますよね。でもね。朝廷が誤解していただけなんですよ。院政が敷かれていた時期ではないので上皇というよりも太上天皇、つまりただの隠居した天皇なんですね。なので政治権力も皆無で、官人が上皇天皇に分かれて政治を行っていたってだけです。また、平城が詔勅を出そうとしたら嵯峨の許可(つまり御璽)が絶対必要だったわけなので直接的に国家に命令できる立場にはなかったんですよね。逆に孝謙上皇はいち早く御璽を入手して国政を動かしました。

現在の世の中で上皇天皇の二重権力状態はありうる?

まあないでしょうね。そもそも平成の天皇陛下(今の上皇陛下)はとても人格が素晴らしい方ですから。だいたい運転免許証を持ち合わせていないと理由でわざわざ車から降りてちゃんと取りに帰られるですよ。ここまで法に厳格な方が絶対に権力の濫用なんてしませんよ。新天皇陛下も国家のトップ(象徴としての)たるにふさわしい方なので二重権力状態にはならないでしょう。仮にそんなことになろうものなら宮内庁か内閣が水面下で全力でとめるはずですからね。安心して令和の御代の安寧を祈りましょう。

ゆえに平成の天皇陛下上皇として存在しても全く悪いことなどありません!