未来の日本史博士の時典

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日本書紀とは何ぞや?を解説②〜建国記念の日なので〜

どうも未来の日本史博士です。
建国記念の日といえば神武天皇が即位したと言われている日です。というわけで、神武天皇について掘り下げていければと思います。

そもそも神武天皇は存在したのか

日本史オタク(自称)としては、とても気になる点ですが、おそらく実在していないでしょう。無論、理由はちゃんとあるので後ほど説明します。
じゃあまずは神武天皇のプロフィールからいきましょう!

神武天皇

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和風諡号 
  神倭伊波礼毘古命古事記
  神日本磐余彦尊日本書紀
  ※読み方はどちらもカムヤマトイワレヒコノミコト
生没年 B.C.711〜B.C.585(享年127歳)
なお在位年はB.C.660〜B.C.585

神武天皇の来歴

天孫降臨の後、日向(宮崎県)の高千穂を治めていたが、兄・五瀬命と東征を始める。大和に近づいたが、五瀬命が戦死してしまい、熊野からの北上を試みるが、熊の神の毒で危機に陥る。そのとき、天上から贈られた霊剣、八咫烏、金鵄などを用いて、

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(金鵄で、敵の目を眩ませる神武天皇


次々と敵を撃破し、大和に入り、
今の橿原神宮で即位する。それから76年後に崩御した。


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橿原神宮本殿

ところで建国記念の日の由来は?

神武天皇が、B.C.660年1月1日にそくいし、その日を現在の暦に直したから。
ちなみに、2月11日では橿原神宮で祭りをやってます。

本当に神武天皇は実在したのか?

まずありえないですね…
だって紀元前の日本で誰が127歳まで生きてられるんですか、っていう話です。
現代人でもいないのに…
ただ、見方を変えると、何人かの人物をまとめた武勇伝ともとれるようで。東征に関しても何らかの史実を反映していると考えられています

以上神武天皇についてでした。
分からないことがあれば質問してください。なお、詳しいことは今後どんどん載せていくつもりです。

日本書紀とは何ぞや?を解説

どうも未来の日本史博士です。

今回は日本書紀についてです。

前回、古事記について紹介、解説しましたのでそちらも参照してください。

 

gonikyuroku.hatenablog.com

 というわけで今回は続編という形で、日本書紀について書き記していこうと思います。

日本書紀

基本データとしては、

  • 完成年   720年(養老4年
  • 巻数    30巻(系図1巻付属)
  • 表記方法  漢文

      といった感じです。


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成り立ちとしては681年に天武天皇が、川島皇子忍壁皇子に編纂を命じたのが始まりという。その後、720年になって天武天皇の子である舎人親王が完成させたそうです。

使われた資料は帝紀」や「旧辞」(古事記の編纂に利用された)だけでなく諸家の伝承、日記、朝廷の記録、そして朝鮮や中国の歴史書なども参考にされているので、、、

渡来人が編纂に関わっていると考えられています。

内容とは

総じて30巻あります。
今後詳細について紹介しますがとりあえず
概要を。
1〜2巻 神代
5〜30巻 10代崇神天皇〜41代持統天皇
(9巻に神功皇后、11巻に仁徳天皇、22巻に推古天皇、27巻に天智天皇、28,29巻に天武天皇、30巻に持統天皇
そして、付録で系図が一巻あったそうです。
 

何故、作ったのか

古事記があるのにどうして日本書紀も作ったのかと疑問に思った人も多いでしょう。それにはちゃんと理由があります。と言う訳で解説していきます。

ご存知の通り、日本書紀が作られた飛鳥時代は中国(当時は唐)が強大な力を持っていた時代ですから、中国に自国の領土の支配を認められて国が安定していました。そして、その支配の正統性を示す上で必要だったのが正史を示すことです。と言う訳で、日本書紀」が日本最初の正史となったんです。

ちなみに正史というのは、国家が編纂した正式な歴史書です。

その後…

遣唐使によって中国に運ばれた日本書紀に続き、正史がいくつか編纂されていきました。

一応紹介しておきます。

六国史

日本書紀」「続日本紀(しょくにほんぎ」

日本後紀」「続日本後紀」「日本文徳天皇実録」「日本三代実録

紹介できるときがあればしようと思います。

 

古事記とは何ぞや?を解説

どうも未来の日本史博士です。

今回は古事記についてです。いきなり堅いと思うかもしれませんが、よく読んでいけば意外と分かるものなんです。ではいきましょう!

 

古事記

とりあえず古事記の基本情報をどうぞ。

  • 完成年 712年(和銅5年)
  • 巻数  3巻
  • 表記方法 和文

といった感じです。

成り立ちについては、古事記の「序文」にあるのですが、天武天皇の命で「帝記」と「旧辞」を暗誦した稗田阿礼が語ったのを太安万侶が筆録したといわれています。

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稗田阿礼太安万侶

その内容

3巻ーつまり上巻、中巻、下巻からなります。

  • 上巻(かみつまき)

  天地創造から神代

  • 中巻(なかつまき)

  初代神武天皇から15代応神天皇

  • 下巻(しもつまき)

  16代仁徳天皇から33代推古天皇

古事記が作られた意義

古事記は何故作られたのでしょう?

それは、上記の構成を見ればわかります。

全体の3分の1を神代が占めているのです。

これは天皇家が神々の直系であることを示し、支配体制を固めることにあったのです。

ちなみに、日本書紀は別の役目があるのでまた後日…

 

 

いかがだったでしょう?

次回は日本書紀の内容について書いていこうと思っています。